2008年10月26日日曜日
第1回 『祖国と在日社会』
第1回 『祖国と在日社会』
私が経験した三度の解放-民族統一を考える
講師: 立命館大学教授 徐勝先生
(立命館大学コリア研究センター長)
1990年釈放されてまもなくの頃一度お会いした事がありましたが、あれから18年経っても民族に対する熱い気持ちは変わらないどころかますます磨きがかかったようで圧倒されました。
李明博政権にとっての失われた10年は民族にとっての平和統一への確実な歩みであり、今でも着実に歩みつづけている、そしてもう既に統一へ向けて歩き始めているのだというこの言葉にわが意を得た気持ちになった。
今の韓国の民衆が戦争しての統一を支持することは既にありえない事だし、このまま不安定な分断の現状を受け入れる事よりも少しずつではあるけれど統一に向かって進んで行く事をだれも拒みはしないだろうと思う。だとすれば統一はもう始まったとする考えは間違っていないと言えると思います。李明博政権になってからの後退りは次の大きな一歩を踏み出すための準備なのだと・・・。そう思うと元気が出て来ます。
独島・日本軍「慰安婦」・靖国
今日はこの3つの事柄の内、独島と日本軍「慰安婦」については詳しく触れられなかったので次回、機会があればご高説を是非伺いたいと思います。
靖国問題・・・。靖国神社とは侵略戦争の首謀者と被害者を同じ神として祭る特異な神社であり、その目的は被害者への口封じの詭弁であるがため、例外なくその恩恵に浴する事が絶対的条件であるのだと思います。。であるがために分祀や名簿からの削除は決して認めることの出来ない要求として撥ね付けているのでしょう。
今日の講演で朝鮮人や台湾人は外国人なのにどうして合祀されるのかとの問いに当時日本人だったからとの返事が返ってきたといいます。ではどうして朝鮮人や台湾人は遺族年金などの戦後保障はされないかとの問いには今は日本人でないからと答えたといいます。前者は宗教で後者は政治という事で納得できる話しでしょうか?わたしには外国人だから保障する義務はないがその代わり神として祭ってやってるのに何が不満なのかと言われてるような気がしてとても腹立たしく感じるのですが・・・。今でも靖国神社では被害者を侵略戦争の首謀者の盾にして過去の侵略戦争を美化しています。日本人に人としての尊厳があるのならこのような詭弁をいつまでも許していてはならないのではないかと日本人は考えないのでしょうか?
最後に日本経済新聞が入手した富田氏のメモで昭和天皇の靖国参拝発言を紹介します。
昭和天皇が1988年、靖国神社のA級戦犯合祀に強い不快感を示し、「だから私はあれ以来参拝していない。それが私の心だ」と、当時の宮内庁長官、富田朝彦氏(故人)に語っていた。
今日の講演で触れられなかった独島と日本軍「慰安婦」について簡単に紹介します。
独島(トクト)・・・。ただ大きな岩が二つ並んでる小さな岩礁と言ったほうがいいような島が今、取り合いになっている。国家と国家の意地の張り合い。互いの面子を掛けた争いに勝ち負けをつけると将来に大きな禍根を残しそうな怖い問題だと思っています。穏やかな方法での解決が出来る時まで結論はつけないでそっとしておく事は出来ないものでしょうかね。とはいっても私は在日とはいえ韓国人なので韓国人の側から作られた漫画を紹介します。”トクトヤサランヘ”という韓国で作成された漫画です。これを日本の方たちや母国語の出来ない在日韓国人にも見てもらおうと噴出し部分の台詞を日本語に置き換えた簡単な冊子を作成し配っています。
日本軍「慰安婦」問題・・・。最近、妻の影響で関わるようになりましたが、男尊女卑の長い歴史の中でこの問題を正しく理解してもらうには重くまた辛いテーマでもあります。
第二次大戦中の旧日本軍の「慰安婦」問題をめぐり、日本政府に公式謝罪などを求める決議案がアメリカやカナダ・オランダと世界を駆け巡り、日本では兵庫県の宝塚市でも、「日本軍『慰安婦』問題に対して日本政府に誠実な対応を求める請願」が採択されました。この事は大きな力となり活発な活動を支えています。といっても現実は厳しいです。どうか暖かいご支援をお願いします。
下記は連続講座の案内です。
本日はその第1回目です、
兵庫民族文化センター「特別講座」
受講料: 1,000円
場所: 兵庫ひまわり信用組合本店 5F講堂
〒653-0841
兵庫県神戸市長田区松野通1-3-2
主催: 「兵庫民族文化センター」開設準備委員会
テーマ 2008年10月22日(水)
第1回 『祖国と在日社会』
講師: 立命館大学教授 徐勝先生
2008年11月07日(金)
第2回 『「創始改名」とは何だったか』
講師: 京都大学教授 水野直樹先生
2008年11月20日(木)
第3回 『メタボ対策と健康』
講師: 朝日診療所医師 姜京富先生
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